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高圧ヒータの全長の見通しやコンプレッサーブロックの鋳物化も可能なため、実船では常圧仕様並の熱効率は確保可能と考えている。
(3)7MPa時の予想出力
a.推定法1
上下部のヒータメタル温度から熱効率上部ヒータと下部ヒータの理論熱効率を試算したのが次である。
上部ヒータ理論熱効率ηth=0.419
下部ヒータ理論熱効率ηth=0.357
一方、高圧ヒータの吸熱量比ηQは図4.3-8BからηQ=0.85であることから出力は、熱効率×吸熱量である。従って、
上部ヒータでの出力:0.419×Q=0.419Q
下部ヒータでの出力=0.357×0.85Q=0.303Q
この結果、
上部ヒータでの出力:11.95kw
下部ヒータでの出力=8.65kw
となる。
図3.2-32から7MPa時は5MPaに比べηQが4%低下する事を明白にしているので、この結果を使って7MPaの出力を予測する。
※上部ヒータの出力は変化せずに下部ヒータの出力が悪化すると仮定する。
7MPaの吸熱量比ηQ:0.85-0.04=0.81となる。これにより、
上部ヒータでの出力=0.419Q=11.95kw
下部ヒータでの出力=0.357×0.81Q:0.289Q=8.24kw
エンジン出力Le=20.19kw
と予測される。
また、仮に5%吸熱量比ηQが悪化する事を前提にすると
7MPaの吸熱量比ηQ=0.85-0.05=0.800
下部ヒータでの出力=0.357×0.80Q=0.286Q=8.15kw
エンジン出力Le=20.1kw
となり辛うじてではあるがエンジン出力20kwを越えると予測される。
計算に用いた7MPaの吸熱量比ηQとヒータメタル温度の関係を図4.3-7に示す。
b.推定法2
この方法は図4.3-8Aに示す模擬ヒータによる圧力変化試験データの吸熱量とヒータメタル温度から各圧力でのガス側熱伝達率αの値とその式の形を決定する。
更に5MPaの出力試験時の温度データと高圧ヒータの吸熱量比ηQ=0.85であるとの考えから高圧ヒータでのガス側熱伝達率αを計算して7MPaの吸熱量を出し出力を推定する方法である。
図4.3-8Aでは各圧力でのガス側熱伝達率αは、密度ρとヒータを通過するガス速度Vに浮力速度v係数を掛けて加えたものの積0.8乗になる事を示している。
この結果から圧力が5MPaと7MPaに上昇すると下側のヒータヘの熱伝達率αは減少するのに対し上側のヒータは熱伝達率αが増加する傾向にある事がわか

 

 

 

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